2013年04月25日
よしもとばななの本
よしもとばななの本を読みました。


よしもとばなな…超有名…ですよね
?
吉本隆明の娘です。それだけでなにかドキドキ…いや、なんかほお~っとしますね。
彼女については、当然「キッチン
」から入ったのですが、、、
ほかの人はどう思っているのかわかりませんが、私のなかでは、かなり作風は初期から変わりましたね。
ずばり言えば、「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
」あたりから、なんか、違う方向へ行ったように思います。
それがいいのか悪いのかは、読者次第ですが。「キッチン
」を求める人にとっては、たぶん違ってしまったんだろーなーと…
でも、私のなかでは、いつでも、いまでも、目標とする作家です。
彼女の最近の作品は、特にチェックはしていませんが、見かけるたびに読むようにしています。いや、読みたいので、手に取ります
彼女のすごいところは、人間が生きていく中で、誰もが思ったり、感じているけれどもはっきりと言葉にしていないもやもやとした、ぼんやりとしている空気や、言ってしまえば希望…や光、悲しみなどといったものを、「言葉にしようと力を尽くしている」ことだと思っています。
この1点に対し、これほど見えないものを言葉で表現しようと死ぬほどの努力を、エネルギーを費やしている作家を知りません。本を読むたび、感嘆し、感心し、その努力に胸がきゅっとなります。
でも・・・・要は、なんというか、小説としてのストーリーよりも、そうした「もやもやとしたものを言葉にする」ことに重点を置かれているというか。それが私は大好きで、それを脳が求める時期があるので、今もよく読んでいるのですが、果たしてほかの読者はどう思って彼女の小説を読んでいるのか?ということをいつもぼんやり疑問に思っています。
今回読んだ、「スウィート・ヒアアフター
」も、期待を裏切らず、生と死、生きることと死ぬことの連続性?同一性?について腐心していました。
事故によって大好きな恋人を亡くし、自分は死ぬほどの重傷を負ったが生きて、死というものを知りながら生きていくこと。
彼との時間がもう2度と手に入らないことへの涙に心臓が痛くなりました。
マブリ(魂)を落とした結果、いろんなことを装うことをやめて生きる主人公の姿に、はっとしました。
よしもとばななの小説では、「一生懸命に生きる」というよりも、「死ぬときは死ぬのだから、いま、生きているこの瞬間を大切な人たち、大切なものとで心地よい空間をつくろう」という感じがします
そこが、一番好きです。大切なのは、生きること、それ自体ではない、ということなのだと思います。

よしもとばなな…超有名…ですよね

吉本隆明の娘です。それだけでなにかドキドキ…いや、なんかほお~っとしますね。
彼女については、当然「キッチン
ほかの人はどう思っているのかわかりませんが、私のなかでは、かなり作風は初期から変わりましたね。
ずばり言えば、「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
それがいいのか悪いのかは、読者次第ですが。「キッチン
でも、私のなかでは、いつでも、いまでも、目標とする作家です。
彼女の最近の作品は、特にチェックはしていませんが、見かけるたびに読むようにしています。いや、読みたいので、手に取ります

彼女のすごいところは、人間が生きていく中で、誰もが思ったり、感じているけれどもはっきりと言葉にしていないもやもやとした、ぼんやりとしている空気や、言ってしまえば希望…や光、悲しみなどといったものを、「言葉にしようと力を尽くしている」ことだと思っています。
この1点に対し、これほど見えないものを言葉で表現しようと死ぬほどの努力を、エネルギーを費やしている作家を知りません。本を読むたび、感嘆し、感心し、その努力に胸がきゅっとなります。
でも・・・・要は、なんというか、小説としてのストーリーよりも、そうした「もやもやとしたものを言葉にする」ことに重点を置かれているというか。それが私は大好きで、それを脳が求める時期があるので、今もよく読んでいるのですが、果たしてほかの読者はどう思って彼女の小説を読んでいるのか?ということをいつもぼんやり疑問に思っています。
今回読んだ、「スウィート・ヒアアフター
事故によって大好きな恋人を亡くし、自分は死ぬほどの重傷を負ったが生きて、死というものを知りながら生きていくこと。
彼との時間がもう2度と手に入らないことへの涙に心臓が痛くなりました。
マブリ(魂)を落とした結果、いろんなことを装うことをやめて生きる主人公の姿に、はっとしました。
よしもとばななの小説では、「一生懸命に生きる」というよりも、「死ぬときは死ぬのだから、いま、生きているこの瞬間を大切な人たち、大切なものとで心地よい空間をつくろう」という感じがします

そこが、一番好きです。大切なのは、生きること、それ自体ではない、ということなのだと思います。
Posted by h2 at 10:31│Comments(0)
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