2013年12月20日
独身貴族最終回
今期の連ドラで1番好きだったドラマが昨日最終回でした!
フジ系「独身貴族」。
人気あったのかなあ…最後、特に放送時間を伸ばしたりもしていなかったので、そんなにでもなかったのかな。
でも、すごーーーくおもしろかった。
話の筋、というより、とにかくキャストとセリフが素晴らしかった。
特に草彅剛と伊藤英明。セリフの喋り方や立ち居振る舞いが本当に役柄そのもので…。
抑揚を抑えているのに深く心に入り込む草彅剛の名演。
伊藤英明からにじみ出る魅力全開オーラ。
すごい。キャスティングしたプロデューサーすばらしい。
もちろん北川景子もかわいかった(リスみたいに)けれど、それはまあ、うん、そうだよね。みんな知ってるかわいらしさ。
それに増して収穫だったのは平岩紙(ひらいわ・かみ と読むらしい)。
ファブリーズのCMに出てたけど…今調べたら、大人計画の人なんですね。なるほど。
はじめはイタイ役柄だったけど、最後にはとってもとってもかわいく見えた。
草彅の婚約者で令嬢。結局草彅は北川景子を選ぶのだけど、最終回にも本当に出番が多くて、北川景子もかすむほどの抜群の決めゼリフと見せ場をもらい、
「いい女だなあ!草彅もこの人にすればいいのに!」と思わせるほどだった。
映画をテーマにしたドラマだったせいか、脚本や映像もこだわっている感じがして、最後の草彅の北川景子に対するセリフも最高。
偏屈でこだわりのカタマリみたいな草彅演じる映画会社社長が、脚本家を目指す北川景子に出会い「結婚はしない」という価値観が変わっていく。
最後の最後、やっと彼女に本当の自分の気持ちを告白する。
「最初に(脚本を)読んだとき、書いた人間がどういう人間かすぐにわかったよ。
髪の毛や服にそんなに気を使う人じゃなくて、
外で遊ぶより本が好きで。本よりもっと映画が好きで。
でも好奇心旺盛で。
ダイヤのネックレスよりは野に咲く花の方が好き。
いつも夢見てるけど物事の本質を見る目があって、
意志が強くてこだわりがあって。頑固とも言うけど…
いろんなところが、似てると思ったんだ。
この世にそんな人間、自分だけだと思ってたのに。
やっと見つけたと思ったんだ。
あなたは、ぼくにとって、とってもとっても、大切な人なんだ」
こんなこと好きな人に言われたら、泣いちゃいます・゜・(ノД`)・゜・
数日は余韻に浸って素敵な時間を過ごします|д゚)
2013年07月31日
本を読んで泣く
あーすごい本を読んでしまいました。
「光の帝国」 恩田陸著
やっぱり…恩田陸、すごすぎ。
はじめて彼女の小説を読んだときの衝撃は今も覚えています。大きな事件も起こらないのに、ハラハラドキドキ、非常にミステリアスでありながら情感豊かで、とにかく面白く、物語に引き込まれまくる。
それ以来、恩田陸の本は見かけるたびに手に取るようにして、大好きな作家の一人になりました。
会社にも持って行けるように、なにか文庫本を…と図書館で探していた時、見かけたこの本。
光の帝国??読んだことないなあ~
と気軽に手に取りました。その後、旅行に行くことになり、本棚に置きっぱなしになっていたこの本を持って旅に出ました。
電車やバスの移動時間、飛行機の中。少しでも時間ができると、すぐこの本を開いて読みふけりました。
非常にわずかな時間なのに、数行を読むだけで一気に小説の中に引き込まれる。すごい力です。
「おもしろい本」はいくらだってありますが、本当に力のある物語とは、やはりこのような引力があるのだと、思いました。
人間の力をこえた不思議な力を持つ「常野の一族」をめぐる物語。話の筋としては、超常的なモチーフなのですが、、、
気が付いたら、飛行機のなかで泣いていました。
短編集ですが、非常に切なく悲しい過去の物語。希望を感じさせる未来への物語。どれもが印象的で、ひどくひきつけられる物語です。
恩田陸、すごい。天才って言葉が正しいのかはわからないけれど、「すごい」だけでは足りないので、「天才」と言ってみたいです。
たった1人の人間のなかからムクムクと紡がれ、膨らんでいく物語。ついに「文字」という手段で形作られ、すべての他人に読まれる。
それを読み、胸を掴まれ、涙を流す。
すごいことです。本当に、宇宙だと思います。
2013年05月28日
おもしろい本紹介
昔からマンガがだーいすきでした。
マンガ、というか本が、だいすき。とにかく毎週のように大量の本を抱えて図書館に通うような女の子でした。
大人になってからは読む時間が減ってしまいましたが・・・
どうしてもつらいことがあるとき、気が付いたらむさぼるように本を読んでいる自分に気が付きました。
まさに、浴びるように。文字を浴びて、行間をさまよい歩いて、物語の世界に深く沈んでいく。
一冊が読み終われば、すぐに次の森を探す。深く、入っていける物語の森。
これが、自分の癒しなんだなあ・・・
と思います。

パチンコとか、酒、とか、健康やお金と引き換えになるような癒しでなくて、よかったな
って少し思っています。


もちろんこれら↑を否定しているわけではなく・・・お酒は好きだし。
いつもいつも思うのは、誰にだってその人だけの癒しの方法があるのだということ。
タバコかもしれない、コーヒーかもしれない、ゲームかもしれない。
ふっとリラックスさせてくれるもの。あるいは集中して、それ以外余計なことは考えないようにさせてくれるもの。
私にとっては本や、文章を書くことでした。ちょっと暗いけど、すぐにできる単純な癒しです。しかもリフレインできる

ということで、今、読んでいるマンガがとーってもおもしろくて(*^。^*)
知ってますか?とても人気なので、知っている人も多いですよね。もう25巻まで出ているみたいです。
この作者が私はとても好きで。「巴がゆく!」は厳選された私の本棚に今も残っていて、何回も読み返しました。もちろん、「BASARA」もおもしろいですよね。私のなかでは「巴がゆく!」がバイブル化されていますが。
「7SEEDS」もすごいです。いま、まだ10巻ぐらいなのですが・・・1巻1巻が胸に痛くて、ものすごく引き込まれます。
だいたいにおいてつらい話が多いので…昼間にうっかり読んでしまうと、読み終わっても引きずりすぎて
元気がでません。だって胸が痛い・・・

簡単なあらすじは、地球に大規模な隕石落下があることが予測され、人類滅亡回避のため、各国で「7SEEDS」プログラムを実行。
若く優秀な遺伝子を持つ人材を選抜し、冷凍保存。隕石落下による気候変動後の地球に解凍された彼らが、生死を賭けたサバイバル・・・的な。
すごいです。とにかく、田村由美さんの世界観からしてまず驚異的ですが・・・あれほどの現実離れしたストーリーを、圧倒的な技量とセンスで書き抜き、読者を巻き込む。生きるということに対する強い強いメッセージのほかに、それでも好きな人に会えない弱さ、もろさとか・・・
つづきが早く読みたいのだけど、ちょっと警戒。引き込まれすぎちゃうからです(=^・^=)
2013年04月25日
よしもとばななの本
よしもとばななの本を読みました。


よしもとばなな…超有名…ですよね
?
吉本隆明の娘です。それだけでなにかドキドキ…いや、なんかほお~っとしますね。
彼女については、当然「キッチン
」から入ったのですが、、、
ほかの人はどう思っているのかわかりませんが、私のなかでは、かなり作風は初期から変わりましたね。
ずばり言えば、「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
」あたりから、なんか、違う方向へ行ったように思います。
それがいいのか悪いのかは、読者次第ですが。「キッチン
」を求める人にとっては、たぶん違ってしまったんだろーなーと…
でも、私のなかでは、いつでも、いまでも、目標とする作家です。
彼女の最近の作品は、特にチェックはしていませんが、見かけるたびに読むようにしています。いや、読みたいので、手に取ります
彼女のすごいところは、人間が生きていく中で、誰もが思ったり、感じているけれどもはっきりと言葉にしていないもやもやとした、ぼんやりとしている空気や、言ってしまえば希望…や光、悲しみなどといったものを、「言葉にしようと力を尽くしている」ことだと思っています。
この1点に対し、これほど見えないものを言葉で表現しようと死ぬほどの努力を、エネルギーを費やしている作家を知りません。本を読むたび、感嘆し、感心し、その努力に胸がきゅっとなります。
でも・・・・要は、なんというか、小説としてのストーリーよりも、そうした「もやもやとしたものを言葉にする」ことに重点を置かれているというか。それが私は大好きで、それを脳が求める時期があるので、今もよく読んでいるのですが、果たしてほかの読者はどう思って彼女の小説を読んでいるのか?ということをいつもぼんやり疑問に思っています。
今回読んだ、「スウィート・ヒアアフター
」も、期待を裏切らず、生と死、生きることと死ぬことの連続性?同一性?について腐心していました。
事故によって大好きな恋人を亡くし、自分は死ぬほどの重傷を負ったが生きて、死というものを知りながら生きていくこと。
彼との時間がもう2度と手に入らないことへの涙に心臓が痛くなりました。
マブリ(魂)を落とした結果、いろんなことを装うことをやめて生きる主人公の姿に、はっとしました。
よしもとばななの小説では、「一生懸命に生きる」というよりも、「死ぬときは死ぬのだから、いま、生きているこの瞬間を大切な人たち、大切なものとで心地よい空間をつくろう」という感じがします
そこが、一番好きです。大切なのは、生きること、それ自体ではない、ということなのだと思います。

よしもとばなな…超有名…ですよね

吉本隆明の娘です。それだけでなにかドキドキ…いや、なんかほお~っとしますね。
彼女については、当然「キッチン
ほかの人はどう思っているのかわかりませんが、私のなかでは、かなり作風は初期から変わりましたね。
ずばり言えば、「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)
それがいいのか悪いのかは、読者次第ですが。「キッチン
でも、私のなかでは、いつでも、いまでも、目標とする作家です。
彼女の最近の作品は、特にチェックはしていませんが、見かけるたびに読むようにしています。いや、読みたいので、手に取ります

彼女のすごいところは、人間が生きていく中で、誰もが思ったり、感じているけれどもはっきりと言葉にしていないもやもやとした、ぼんやりとしている空気や、言ってしまえば希望…や光、悲しみなどといったものを、「言葉にしようと力を尽くしている」ことだと思っています。
この1点に対し、これほど見えないものを言葉で表現しようと死ぬほどの努力を、エネルギーを費やしている作家を知りません。本を読むたび、感嘆し、感心し、その努力に胸がきゅっとなります。
でも・・・・要は、なんというか、小説としてのストーリーよりも、そうした「もやもやとしたものを言葉にする」ことに重点を置かれているというか。それが私は大好きで、それを脳が求める時期があるので、今もよく読んでいるのですが、果たしてほかの読者はどう思って彼女の小説を読んでいるのか?ということをいつもぼんやり疑問に思っています。
今回読んだ、「スウィート・ヒアアフター
事故によって大好きな恋人を亡くし、自分は死ぬほどの重傷を負ったが生きて、死というものを知りながら生きていくこと。
彼との時間がもう2度と手に入らないことへの涙に心臓が痛くなりました。
マブリ(魂)を落とした結果、いろんなことを装うことをやめて生きる主人公の姿に、はっとしました。
よしもとばななの小説では、「一生懸命に生きる」というよりも、「死ぬときは死ぬのだから、いま、生きているこの瞬間を大切な人たち、大切なものとで心地よい空間をつくろう」という感じがします

そこが、一番好きです。大切なのは、生きること、それ自体ではない、ということなのだと思います。
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