2013年04月19日
女性の日本復帰運動

奄美はご存じ、今年で日本復帰60周年。
今回の開催趣旨は、「これまでの日本復帰運動に関する資料はすべて男性目線。女性のことについては書かれていない」ということで、本土在住者が提案したことに端を発したそうです。
なるほど~

確かに、これまで数々の復帰運動の話は聞いてきましたが、女性たち、すなわち本当の市民たちの暮らしがどのようであったかなどはあまり聞いた覚えがありません。
80歳、90歳近くの女性たちが集い、それぞれノートに書いたレジュメを読み上げる会が始まりました。
とにかく生活苦で、アメを道端で売って米を買ったこと。
夫が逮捕され、罰金を支払うため家を売って収入もなく「暗黒の時代だった」と語る女性。
当時は女子中学生で、姉たちの復帰運動を憧れを抱いて見つめていたこと。
妹たちの食事に常に頭を悩ませていたため、復帰運動の断食のときは、食事に頭を悩ませる必要がなく「うれしかった」こと…
数々のエピソード、大変興味深く聞きました

ただ、もうすこーしこうしたエピソードを多く用いて、当時の思いを語る時間を増やしていったら、もっともっと充実したし、新しい発見が多かっただろうなあと思いました



あと、中村安太郎さんのことを恥ずかしながら初めて知りました。
登壇者が、みな「中村さんが~」「安太郎さんがね~」と親しみを込めてお話をしていたのが、非常に印象的でした。
比べて、復帰の父である泉芳朗氏の話はほとんど出てこなかったのはなぜなのか…

なんか私の知らないいろんな事実がありました。ある意味一番の収穫ですね

Posted by h2 at 16:57│Comments(0)
│奄美のニュース